西条の自治会長作詞CD発売 音頭で刻む 災害の備え
死ぬな逃げろに助けよう-。愛媛県西条市の玉津校区連合自治会長の高橋典正さん(75)=同市=が作詞した「防災音頭」のCDがこのほど発売された。災害発生時の合言葉などをまとめた歌詞には、いつ起きるか分からない大規模災害に備えてもらい、一人でも亡くなる人を減らしたいとの思いを込めた。
高橋さんは、2013年に県が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、西条市が県内で最も死者数が多いことに衝撃を受けた。海抜0メートル地点もある玉津校区では、避難訓練や防災に関する講演などを実施してきたが、「世代を超えて危機感を持っているだろうか」と不安も残った。
新たな対策を考えていた時に思い浮かんだのが10年以上趣味で続けてきた作詞。盆踊りのようなメロディーが付けば、幅広い世代の頭に残ると考え、16年までに書き上げた。